研究の際の倫理的な留意事項

細菌学および細菌感染症に関する研究は、細菌の病原性や病態形成機構の解明などの基礎研究から細菌感染症の予防・診断・治療法の開発、さらには疫学研究まで多岐にわたっています。細菌学の基礎研究であっても、ヒト由来の臨床分離株および株に紐づいた対象者の情報を使用する場合は、ヘルシンキ宣言(1964年 世界医師会採択、2013年改訂)や人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針(令和3年3月23日、令和5年3月27日一部改正 文部科学省・厚生労働省・経済産業省告示)等の趣旨に沿って、倫理的配慮のもとに行わなければなりません。ここでは、日本細菌学会会員の皆様が、細菌学研究を円滑かつ適切にすすめるうえで必要となる倫理的な留意事項をフローチャートにまとめました。

本フローチャートは「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針 ガイダンス」(令和6年4月1日一部改訂)に基づき作成しましたが、指針の規定が網羅的に反映されているものではありません。また、指針本文及びガイドラインは定期的に改定されています。研究を実施する際には、最新の指針本文及びガイダンスを確認し、所属研究機関の規則を遵守し、倫理審査委員会の意見に従っていただくようお願い申し上げます。

細菌学研究の際の倫理的な留意事項

参考 厚生労働省 人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針