科学の公正性について
此のたび、第81回日本細菌学会総会 (平成20年3月25日、国立京都国際会館) において黒屋奨学賞を受賞した受賞者の一人の受賞論文およびそれに関連する多数の論文について、本学会会員より 「論文作成経過について調査の必要あり」 との指摘があった。これを受けて理事会では平成20年6月23日に緊急に調査委員会を立ち上げ、受賞論文および関連論文の予備調査を行なった。
本調査委員会では、本調査の進捗状況および調査資料をとりまとめ、理事長名で当該大学総長および文部科学省へ7月1日付で通知した。今後は、文部科学省 科学技術・学術審議会 研究活動の不正行為に関する特別委員会報告 (平成18年8月) 「研究活動の不正行為への対応のガイドラインについて」に基づき、当該大学における調査委員会に調査を委ね、その結果を踏まえて本学会として厳正なる措置を講ずるともに、再発防止へ向けての取り組みを行なう所存である。
平成20年7月1日
日本細菌学会理事長
笹川千尋
(現理事長は野田公俊)
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